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PYIA ペット薬膳管理士」や「JPMA ペットマッサージ・セラピスト」「CACIO 動物経絡温灸取扱者」といったペット東洋医学の資格を各種持つ親びんでございます。
テリーとリアンです
やったー!やったよ!先日テリーの血液検査をしてきたら、懸念事項だった腎臓の数値『BUN』『クレアチニン』の数字が徐々に下がってきました。
最初に血液検査の数字を見た時にはとてもショックで、何をどうしたら良いかわかりませんでしたが『手作りワンコごはん』の勉強を始め与え続けて数年。親びん的には本当に嬉しい結果となりました。
血液検査の推移を振り返りつつ、『手作りワンコごはん』のおすすめポイントをご紹介したいと思います。
親びんは医師免許を持っているわけではありません。あくまでもテリリアンに『手作りワンコごはん』を作るにあたり勉強したり、資格を取る中で学んだことなどを元にまとめた内容になりますが、同じような悩みに直面している方の助けになれば嬉しいです。
この記事でわかること
- 手作りワンコごはんのこと
- 血液検査でBUNが高かった時のごはん などなど…
血液検査で腎臓の数値が悪かった…
テリーくんが1歳になる前、血液検査で腎臓に関する指標が悪く出た事がきっかけです。
血液検査の数値の推移や、腎臓に影響を与えたであろう原因などを考えてみたいと思います。
事の初めは最初の血液検査で発覚
テリーくんが狂犬病の注射を打ちに行った時、ついでに実施した血液検査にて腎臓に関する指標『BUN(尿素窒素)』と『クレアチニン』が高かったのです。
『BUN』とは、尿素中に含まれる窒素の量が尿素窒素の量を測っており、血液中の尿素窒素が増えるということは…代謝されたタンパク質の量が増えた(たくさんのタンパク質を食べた)あるいは腎臓から尿素の排泄が悪くなったかのどちらかと言うことになります。
『クレアチニン』とは、クレアチンリン酸という筋肉が運動するための重要なエネルギー源が代謝されたあとにできる老廃物のこと。クレアチニンは腎臓でろ過されて尿として排出されるため、血中のクレアチニンの濃度が上昇していることは、腎臓の機能が低下していることを意味します。
この日のテリーくんの『BUN』は62.5。病院や検査装置によって参考基準は変わると思いますが、テリーが行っている動物病院では6~35mg/dlですので、上限の倍近い数値になっているのがお分かりいただけるでしょうか。
とは言えテリーくん自体はすごい元気だし、まだ1歳にもなっていない子で腎臓が悪くなっているような兆候もなし。(例えば…多飲多尿など)
同じく腎臓に関する指標となる『クレアチニン』の数値は1.2と、同じく動物病院の基準では0.4~1.4mg/dLなので、上限とは言え範囲内。
これらを踏まえ、今すぐ療養食などに切り替えるのではなく、一旦様子を見ましょうということに。
考えられる原因は…
これは以前に書いたことありますが、テリーくんをお迎えした年の暮れに
両後脚の膝が外れているパテラです
計4回の手術が必要です
と言われたことがありました。
流石にそれは…と、すぐに別の病院へセカンドオピニオンに連れて行ったところ…
そんなふざけたことあるか!
と先生もご立腹。手術せずに軽い運動をするなどして「筋肉でカバーしましょう」という方針に。当然手術をしようとした動物病院には、一切行くことはなくなったのは言うまでもありません(怒)
そこで親びんは、筋肉量を効率よく増やすために市販の『高タンパクフード』をあげていたのです。
腎臓はタンパク質と密接な関係にある臓器なので、血液検査をした病院Bでも「それは考えられるかもしれません」ということで、『高タンパクフード』をやめて普通のカリカリに戻しました。
これで改善傾向になってほしい…。という期待もむなしく、2ヶ月後の血液検査でも『BUN』56.0『クレアチン』1.2と依然高い数値のまま。
流石に親びんも「このままでは…」と思うようになり、この頃から『手作りワンコごはん』を考えるようになりました。
手作りワンコごはんで期待できる効果と結果
『高タンパクフード』を止め、今まであげていたフードに戻したものの…腎臓の指標となる血液検査の数値は改善せず。
他に何か良いフードはないだろうか?腎臓ケア用のフードにするべきなのだろうか?と、色々調べていくうちに『手作りワンコごはん』に辿り着きました。
なぜ『手作りワンコごはん』を作るようになったのかを、まとめてみたいと思います。
そもそもドライフードには…
『高タンパクフード』を止めざるを得ず新しいフードの検討を始めたところ、どうにもドライフードの心配な部分が見え隠れするようになりました。
それは…やはり鮮度の問題。製造されてから輸送され、倉庫に保管されたのちに店頭に並び、いざワンちゃんの口に入るまでどれくらいの期間がかかるか想像したことあるでしょうか?
過去のブログにも書いた通り、平成30年度の調査では出荷量の実に45%が輸入品ということがわかっています。海外で製造されたフードは空輸ではなく、船便で輸送されるものが大半。仮にアメリカで作られたフードは半年経過するケースもあるそうです。
ドライフードの外側は油でコーティングされているものもあり、その油が半年の輸送の間に酸化してしまいます。
酸化した油を大量に摂取すると、下痢や吐き気、胸焼けなどの症状がでる恐れがあります。分解する肝臓にも負担となり、血管にもダメージを与えます。動脈硬化といった深刻な病気のリスクも高くなります。
少量なら症状がでないこともありますが、健康には悪影響であることは間違いなく、酸化した油は取らない方が安心。
さらにドライフードに含まれている水分量も少なく、長期輸送を考えると添加物なども多く含まれていることが想像できますので、ドライフードには慎重にならざるを得ません。
もちろん全てのドライフードが悪いというわけではありません。きちんと製造会社の方針や製造方法、パッケージをよく読みなるべく良いフードを選ぶ必要があるということです。
水分量が段違い!
腎臓のケアには水分量も大事です。一見『尿』に関する臓器なので、水分摂取を控えた方が腎臓の機能を温存できそうに思いますが…実はそうではありません。
腎臓は1日約150リットルもの血液をろ過し、それをさらに100倍に濃縮して約1.5リットルの尿を生成していますが、腎臓の機能が下がると尿を濃縮する力が落ち、濃い尿を作ることが困難に。
同じ量の老廃物を処理するには、代わりに薄い尿をたくさん出すしかなくなります。尿をたくさん作るには、当然水分摂取が重要となるのです。(注1)
ですが…ドライフードの水分保有量は10%程度と低く、食事以外から水分を取ってもらう必要が出てきます。
テリーくんは、家ではそれなりにお水を飲んでくれましたが、外に出るとあまり水を飲まずワンコ用の牛乳を薄めて飲んでもらってます。
そんな子なので、できれば食事からも水分を取ってもらえればと考えており、そこでもドライフードの選択肢は低くなり、食事に水分を多く含ませることができる『手作りワンコごはん』はテリーに取って最善なのでは?という考えに至りました。
もちろん『手作りワンコごはん』に含まれる水分はただの水ではありません。食材の中で水に溶けやすい水溶性の栄養素は丸ごと摂れるし、アサリやしじみなどの貝類の出汁も加えることができます。
この辺の食材の話は長くなりそうなので、また別の機会にまとめたいと思います。
先日の血液検査にて…
そんな考えから『手作りワンコごはん』の勉強を始め実際に与え始め、『犬の管理栄養士マスター』&『ホリスティックケア・カウンセラー』の資格を取得するまでに至った親びん。
親びんのごはんを2年ほど食べた頃、先日血液検査を実施したところ…『BUN』が42.8『クレアチニン』が0.96まで下がりました。
『クレアチニン』は参考基準内に収まり、『BUN』はまだ参考基準の上限35mg/dlからはみ出ていますが、当初の62.5と比べれば格段の回復です。
もちろん、この2年間血液検査をしてこなかったわけではなく、テリーは年に2回ほど血液検査をしており、その度に『BUN』『クレアチニン』の数値は上下しつつも微量な下降傾向にありました。
それがいよいよ参考基準内目前にまで迫ったのです。これはもう嬉しい以外の言葉はありません。
当然ここで安心・油断するわけではありませんが、『手作りワンコごはん』に一定の効果があったことは自信になりました。
まとめ
テリーくんが腎臓の指標となる数値が高いことが判明してから2年半。『手作りワンコごはん』を作り与えはじめてから2年。いよいよ参考基準が迫ってまいりました。
もちろん『手作りワンコごはん』だけがプラスに働いたわけではないでしょう。ブリーダーさんや『手作りワンコごはん』の先生のアドバイスや、動物病院での的確な診断など全てを含めた上での改善であることは間違いありません。
また、血液検査でわかる腎臓の指標は『BUN』や『クレアチニン』だけではありません。『SDMA(対称性ジメチルアルギニン)』という指標もあります。『SDMA』は腎臓の機能により強く反応し、体の状態、高齢、病状などの腎外性因子による影響は受けにくいのが特徴で、『クレアチニン』よりも信頼度が高いのが特徴。
病院内の血液検査ではなく外部委託での診断になりますので、テリーの場合は年2回の血液検査のうち1回を外部委託しています。それらを踏まえて動物病院の先生の診断を仰ぎましょう。
また当然ながら血液検査が全てではありません。ワンちゃんを毎日眺め、不調の前兆を見落とすことのないことも大事!幸いテリリアンは留守番することもなく、四六時中人間といる生活なので撫でくりまわしつつ健康チェックをしましょう。
さぁテリくんや、もうちょっと頑張って参考基準内に入れようね!
ペット東洋医学の資格を各種取得し、ペットの「健康で長生き」のお手伝いをさせていただいている『ペット東洋医学スペシャリスト』の親びん。
現在はイベントなどでアドバイスをさせていただいておりますが、ご依頼があれば出張やZOOMでの対応も可能ですので、ご興味あれば以下のボタンからご連絡ください!
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