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テリーとリアンです
今回は、わんこごはんにあまり馴染みのない『レモン』を使って、テリーくんとリアンくんのごはんを作っていきましょう。
『レモン』はさっぱり美味しくて疲労回復に期待が持てる…くらいのイメージはありますが、今回はもう少し掘り下げてその理由や東洋医学の見地からも解説しますので、参考にしていただけたらこれ幸い!
- 『レモン』のこと
- 東洋医学の見地からの『レモン』
- 『レモン』を使ったわんこごはん etc…
『レモン』の爽やかさに隠れたすごい秘密
『レモン』って身近な存在ではあるのですが、いざ食べるとなると微妙なところ。
牛タンなどのお肉にかけて食べるか、飲み物に入れるか…いずれにせよ「さっぱり」といきたい時に使う代物ですよね?
仙道ならあるいは?
そのネタわかる人いるかな?気になる人は、SLAM D○NK コミックス第4巻を要チェックや!
レモン1個に含まれるビタミンCは…
レモン1個分!
と答えたいところですが…実はレモン5個分です。昔こんなネットミームが流行ったくらい「レモン=ビタミンC」と言うイメージがありますよね?
もちろん『レモン』に秘められた栄養素はたくさんあるので、軽く紹介しましょう!
- カリウム:100mg
- カルシウム:7mg
- マグネシウム:8mg
- βカロテン:6μg
- ビタミンC:50mg
- クエン酸:疲労回復
- ルチン:抗アレルギー、抗動脈硬化
- ルテオリン:抗酸化、免疫能調整
- リンゴ酸:疲労回復
- ヘスペリジン:苦味成分(がん予防にも期待)
- エリオシトリン
代表格はやはり「ビタミンC」でしょう。
「ビタミンC」の含有量は柑橘類の中でもダントツ1位。冒頭にも書いた通りレモン5個分のビタミンCが、レモン1個に含まれています。
この「ビタミンC」は、コラーゲンの生成や無機鉄の吸収、アミノ酸やホルモンの代謝、コレステロールや脂肪酸の代謝などの新陳代謝を促進。また発がん性物質の生成を抑制したり、免疫能の増強などの作用もあります。
さらに皮膚の色素沈着の予防に期待が持てるので、これからの季節には重宝しますね。
またポリフェノールも含まれています。『レモン』に含まれているポリフェノールは「エリオシトリン」や「ヘスペリジン」で、ビーツや紫キャベツの特徴であった抗酸化作用にも期待が持てるでしょう。
『クエン酸』がいないと困っちゃう?
『レモン』の特徴はビタミンCが豊富な以外にもあります!
それは…「クエン酸」も豊富で、疲労回復の効果が見込めます。運動の後などに率先して摂取すると翌日もスッキリできるかもしれませんよ?
「クエン酸」がどのように働いて健康に作用するのかを、以下に書いてみたいと思います。
エネルギーを生み出すスタート地点
人間もワンコも食べ物を分解してエネルギーを生み出して生きていますよね。
身体の中には食べ物を分解する「TCAサイクル(回路)」という機能があり、9回ほど反応を繰り返すことで糖やアミノ酸、脂質などの代謝を繰り返してエネルギーを生み出しています。
この回路がうまく回らないとエネルギーを生み出せないことになるだけでなく、代謝もできなくなるので身体が錆びついてしまうことも考えられるでしょう。
繰り返される「TCAサイクル」の第1段階が「クエン酸」を合成すること。
だから「クエン酸」を摂ることで「TCAサイクル」がスムーズに動き出せるので、エネルギーを産み代謝が良くなることで疲労回復へ繋がるんです。
『レモン』を食べてスッキリ疲労回復するのは、『レモン』の中の「クエン酸」が良い働きをしているからなんですね!
ミネラルを吸収しやすくする
この「クエン酸」にはまだまだ重要な要素がありまして…それは「キレート効果」と呼ばれる作用のこと。
人間もわんこも、食べ物などから三大栄養素(タンパク質、炭水化物、脂質)のほかにミネラルという成分を取り込んでいます。
- 骨や血液など、身体を構成する成分として使う
- 体液の浸透圧やph(酸性、アルカリ性)の調整をする
- 酵素の働きをサポートする
- 神経や筋肉などの機能を正常に保つ etc…
こう見ると「ミネラル」という成分は、生きていく上でとても重要で欠かせない成分ということがわかりますね。
そのミネラルを、より食べ物から吸収しやすいようにミネラルを溶けやすい形にしてくれる効果を「キレート効果」と呼びます。
カルシウムやリン、亜鉛や鉄などのミネラル分が多い食べ物を使うときに、一緒に『レモン』を食べれば「クエン酸」も摂れるので、より効果的にミネラルを吸収しやすくなることでしょう。
ミネラルが不足すると身体に様々な不調を生じるので、バランスよく摂取できるようにしたいですね。
『レモン』の東洋医学的効能
- 五性(食材によって体温を左右する作用のこと)
-
涼性:身体を微量に冷ます。利水させる作用。
- 五味(酸・苦・甘・辛・鹹の5つ。臓に作用する)
-
酸味:収斂し引き締める作用。止血・止咳効果もある。収斂・固渋の作用。
甘味:気や血を補い脾胃を整え、痙攣を緩解させる作用。補益・和中・緩急の作用。 - 帰経(どの臓器に作用するかを示したもの)
-
肺・胃
- 効能
-
- 生津:津液を生み出す。
- 止渇:喉や口の乾き(渇き)を抑える。
- 解暑:暑熱症状の緩和。暑邪は湿を挟み食欲減退しやすいので、去湿や健脾、益胃の食材を組み合わせると良い。
- 和胃:胃の働きを調整し正常に戻す。
- 安胎:胎動不安を解消する。流産を予防。
- 化痰:痰を取り除く。
- 適応
-
- 暑気あたり
- 口の渇き
- 食欲不振
- 消化不良
- 疲労
- つわり
- 脂質異常症
『レモン』を使ったわんこごはん
ここまで説明してきた『レモン』。わんこNGなイメージがありますが、実はわんこも食べて大丈夫!
NGというか食べる必要がないとされている理由は、「わんこはビタミンCを体内で生成できる」ので食べる必要がないと言われたりします。
しかし歳を重ねていくと生成できる量が少なくなったり、できなくなったりすることも考えられるでしょう。
なので上記の通りビタミンCの他に、生きていく上でとても重要な「クエン酸」が多く含まれている『レモン』は、率先してあげたいですよね?
もちろん何事も過剰に摂取するといろいろ体調に問題が起こることも考えられるので、ほどほどを心がけるようにしてください!
材料の確認!
うんちくも終わったところで実践といきましょう!
前述の通り『レモン』はミネラルの吸収を助けてくれますので、ミネラル豊富な食材を使いたいところ。
その辺の材料チョイスも含めて書いてみます。
材料(一番多いミネラルTOP3も書いておきます)
- レモン
-
カリウム、カルシウム、ビタミンC etc…
- 鶏胸肉
-
セレン、リン、カリウム etc…
- 小松菜
-
カリウム、カルシウム、鉄 etc…
- カブ
-
カリウム、銅、カルシウム etc…
- ニンジン
-
カリウム、銅、カルシウム etc…
- トマト
-
モリブデン、カリウム、銅 etc…
- ジャガイモ
-
カリウム、モリブデン、クロム etc…
- ナス
-
モリブデン、カリウム、銅 etc…
- ズッキーニ
-
モリブデン、カリウム、銅 etc…
- 赤パプリカ
-
カリウム、銅、マグネシウム etc…
- 白しめじ
-
モリブデン、カリウム、リン etc…
- クコの実
-
カリウム、銅、モリブデン etc…
改めてこうやって書き出してみると…なんだか偏っている気がしますね(汗)
でも、我が家ではこのメニュー以外にも数種類用意しており、それぞれ違う野菜も使っているのでそれなりにバランスは取れていると思います。
このセットではカリウムが結構多いので、慢性腎臓病の子などは野菜を変えるのも検討した方が良いかもしれませんね。
下記のサイトが参考になりますので、参考までにリンクを貼っておきますね。
お手軽に作るなら「圧力鍋」が最強!
材料が出揃ったので調理開始です。
我が家ではアイリスオーヤマ製の圧力鍋を使用しています。時短にもなりますし、しっかり火を通す事ができるので、人間に比べ消化をしにくいわんこにも優しいごはんができますよ!
手順
皮は取らずついたままで大丈夫。精肉以外の皮や筋にコラーゲンなど良い成分が含まれているので、とってしまうのはもったい無いです。
入れる順番とかはあまり気にしてません。以前は火の通りにくい根菜類を先に入れたりしていたのですが、バラバラに入れても火は通るので最近は気にしていません(笑)
それに最近は人参の皮も剥きません。皮と身の間に栄養があるそうなので、余すことなく食べましょう!
『レモン』の皮と種はわんこは食べない方が良いとされているので、種は先に取り除いておきます。
後でブレンダーをかけて細かくする時にレモンは避けておくのですが、種は小さいので探しきれないと困るのでね。
カツオやイワシなど内臓から何から全てドロドロにしたものが入っているので、身体を作る材料がまるっと摂取できる優れもの!何よりも美味しい(笑)
ニンニクも入っているので硫黄も摂取できますし、体内に入ったカビをやっつけてくれることにも期待大!
手作りごはんや毎日のフードにふりかけるだけでOK!
もともとは人用のおだしなので、家族全員でご使用いただけ…
加圧ピンが上がるまで強火で、加圧ピンが上がったら弱火にして10~20分くらい加熱。
タイマーがなったら火を止めて、加圧ピンが完全に下がるまで放置!下がりきったら完成です。
わんこは人間に比べ消化能力が低いと言われているので、ドロドロになるくらいまでブレンダーにかけています。
この時レモンは避け、ブレンダーをかけた後に手でレモン汁を絞って使いました。
わんこは咀嚼をあまりせず丸呑みに近いので、ハサミなどを使って細かく刻んでおきましょう。
白米やお蕎麦など、炭水化物を入れます。その理由は…ちょっと長くなりそうなので、また今度にさせてください。
ベースの野菜とお肉・魚に加え、いろいろとトッピングをしています。この日は…
- 桜エビ
-
銅、カルシウム、モリブデン etc…
- カッテージチーズ
-
セレン、モリブデン、ナトリウム etc…
- 青のり
-
ヨウ素、鉄、マグネシウム etc…
といった手順を経て完成です!
こうやって書くといろいろな工程を踏んでいるのでめんどくさそうに思えますが、調理時間は1時間弱もあれば完成しますし、当日提供する時も10分かからず終わると思います。
手作り食にはメリットがたくさんありますので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
気になるであろうお肉の量ですが、わんこそれぞれ適したグラム量が違うので一概には言えません。
一応の目安として…テリーくんとリアンくんは1日3食なので、鶏胸肉は1食あたり20グラムです。
1日3食以外におやつも食べますし、疾患の有無によりグラム数は調整しなければなりませんので、生活スタイルや体調と相談しつつ調整してください!
いざ実食!
というわけで…お待たせいたしました!実食と参りましょう。
初めてあげる時は少量ずつを心がけておりますが、テリーくんもリアンくんもガツガツ食べてくれましたし、その後お腹を崩したりすることもなかったので一安心。
今回作ったセットで2週間くらい持ちますので、次回作るときにはもう少し『レモン』の量を増やしても良いかもな〜。と、各ご家庭で調整してくださいね!
『レモン』を食べて疲労回復、健康促進だ!
わんこは「『レモン』を食べる必要がない」などと言われますが…『レモン』に含まれている栄養素はわんこにとっても有益なものばかり!
食べなくても良いからと敬遠しないで、ごはん作るときに入れてあげれば簡単に摂取できるので、少しずつ与えてあげると良いでしょう。
もっと簡単にごはんにレモンを軽く絞っても良いかもしれませんが、酸味が強いので嫌う子もいるかもしれません。
熱を入れれば酸っぱさは軽減されますし、「クエン酸」などは熱に強く体内に摂取できますので、やっぱりごはん作るときに調理した方が食いつきも良くなるのでおすすめです!
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ペット東洋医学の資格を各種取得し、ペットの「健康で長生き」のお手伝いをさせていただいている『ペット東洋医学スペシャリスト』の親びん。
現在はイベントなどでアドバイスをさせていただいておりますが、ご依頼があれば出張やZOOMでの対応も可能ですので、ご興味あれば以下のボタンからご連絡ください!
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