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犬にうずらの卵は何個まで?殻ごと・生の注意と温泉卵の作り方

うずらの卵は小型犬でも量を調整しやすく、東洋医学でも平性(体を冷やしも温めもしない)で使いやすい食材。この記事では適量の目安、安全な与え方、温泉卵レシピ、殻ごとのポイントを短く要点で解説するよ。
くわしい比較は 👉 鶏卵とウズラの徹底比較
東洋医学の視点は 👉 卵の効能をやさしく解説
けい(親びん)執筆・監修: けい(親びん)
調理師・ペット東洋医学スペシャリスト(PYIAペット薬膳管理士/JPMAペットマッサージ・セラピスト)
注意:本記事は飼い主さん向けの一般情報です。診断・治療の代替ではありません。
既往症(膵炎・腎/胆・尿石症等)や投薬中、食物アレルギーの既往がある子は、与える前に主治医へご相談ください。
イントロダクション

今回はわんこのごはんにトッピングする「卵」に関してのお話をしたいと思います!
卵といえば真っ先に思い浮かぶのはニワトリの鶏卵ですが…小型犬🐶には、鶏卵より「うずらの卵」がオススメ!
リアンうずらって可愛いだけじゃなくて、すっごく優秀だったんだね~💕
テリーうん!でも安全にあげるためには、ちゃんと知識が必要だね…
うずらの卵は何個まで?【体重別早見表】
- 結論: 目安は体重2kgあたり1個(超小型は0.5個から)(詳細は早見表)。
- 理由: 高栄養&脂質ゆえ過量はNG。トッピングは適量管理が安全。
- やること: まずは1/2個から開始→便と体調で増減。疾患/アレルギー歴は獣医に相談。
リアンボクは何個でもOK!いっぱい食べたら健康じゃん??
いや、いくら栄養豊富とはいえ食べ過ぎ注意です!
ひとまずの目安として体重基準で考えてみましょう。
犬の体重別・うずらの卵の適量(1日)
目安は体重2kgごとにうずらの卵1個(1個=10〜13g)。 はじめは少なめ(1/2個相当)から、便と体調で調整してね。
犬の体重 1日の適量目安
- ~2kg
-
0.5~1個
- 2~5kg
-
1~2個
- 5~10kg
-
2~3個
- 10~15kg
-
3~4個(状況により)
注意:これは“トッピング”の目安。疾患で食事制限がある子や卵アレルギー歴がある子は獣医師に相談。カロリー総量・脂質も他の食材とバランスみてね。
と言うわけで、約2.5kgのテリーくんとリアンくんには1日1個くらいが適量ということがわかりますね。
あくまで目安だから、最初は少なめにあげて様子を見てください。
テリー結構少ないのね…
その分栄養価が高いですから!!
生より加熱が安全な理由
- 結論: 常用は加熱一択。温泉卵が「安全性×吸収」の最適解。
- 理由: 加熱で消化率が約90%に向上し、サルモネラとアビジン(ビオチン阻害)リスクを大幅低減。
- やること: まずは 生 vs 加熱の違い を確認し、日常は温泉卵を基本に、生は嗜好レベルに。

結論から言うと、常用は加熱一択。特に温泉卵は「安全性」と「吸収」のバランスが◎。
まずは生 vs 加熱の違いをサッと確認してみましょう。
生卵 vs 加熱(温泉卵)
| 観点 | ![]() 生卵 | ![]() 加熱(温泉卵含む) |
|---|---|---|
| 栄養素の保持 | 一部のビタミンは保持されやすい | 熱に弱い成分は一部減ることがある |
| たんぱく質の吸収率(目安) | 約50~60% | 約90%前後 |
| 食中毒リスク | ゼロではない(新鮮でも残る) | 適切加熱で大幅低減 |
| ビオチン欠乏リスク | あり(卵白のアビジンが阻害) | 加熱でほぼ解消 |
ミニ結論
- 毎日与えるなら加熱が基本。
- 温泉卵は、吸収◎かつ安全性◎の“いいとこ取り”。
- 生はたまの嗜好に留め、量と頻度を抑えるのが無難。
テリー良いもの食べて身体壊しちゃ意味ないもん!
このあと、具体的な安全条件をくわしく解説します!
サルモネラ対策
結論から言うと、常用は加熱。殻ごと与える時は表面リスク対策が必須です。
やること(チェックリスト)
- 新鮮でヒビなしを選ぶ(要冷蔵)。
- 殻ごと与える前に水で洗う → 加熱。
目安
毎日与えるなら温泉卵/加熱が基本。70℃以上で1分以上(表面の菌対策)
※本記事の温泉卵(67℃10分)でもリスクは大幅低減。
テリー生は控えめに(体調が万全でも頻度少なめ)。
注意点
- 手・器具を洗浄。生卵や殻に触れたら石けんで手洗い、まな板は肉用と分けると安心。
- 子犬/シニア/免疫が弱い子は生を避ける。
NG例
- 割った殻をそのままごはんに混ぜる(→必ず加熱+粉砕へ)。
- 常温放置やヒビ卵の生利用。

治療費のほうが高くつくから、ここは手間をケチらないで!
実務目安:外食/小売は63℃15秒・68℃17秒(電子レンジ74℃+静置)、家庭は中心71℃。日本は「全体70℃到達」を明示。研究では卵黄がやや耐熱で塩分で耐熱↑―安全側の温度管理を。出典
[参考]ビオチン欠乏対策
結論から言うと、ビオチン不足は卵白の「アビジン」が原因。加熱でアビジンはほぼ無効化できるから、常用は温泉卵など加熱が基本です。
症状の例(出たら中止&相談)
- 皮膚・被毛のトラブル(乾燥/かゆみ/被毛の質低下)
- 食欲不振、だるさ
リスクを減らす方法(チェックリスト)
- 卵白だけ×。卵黄と一緒に与える(卵黄はビタミンB群=ビオチンが豊富)。
- 必ず加熱(温泉卵・ゆで卵)。→ アビジン失活で吸収◎
- 生で与えるなら頻度を抑える(嗜好レベルに留める)。
- 全体の栄養バランスを保つ(卵ばかりに偏らせない)。
NG例
- 生の卵白のみを継続的に与える。
- 体調不良時や子犬/シニア/免疫が弱い子への生卵の習慣化。
けい(親びん)膵炎や脂質制限・腎疾患などがある場合は要相談。基本は加熱+適量でOK。
温泉卵が最適:理由と作り方
- 結論:毎日使うなら温泉卵がいちばんバランス◎(67℃×10分→急冷が目安)。
- 理由:白身に熱→サルモネラ&アビジン失活/黄身は半熟→ビタミン保持/たんぱく吸収率も約90%に改善。
- やること:手順は 温泉卵の作り方。殻ごとは 70℃1分以上+粉砕。保存は当日中。

結論から言うと、毎日使うなら温泉卵がいちばんバランス◎(安全性×吸収の両立)。
温泉卵が最適な理由(要点)
- 安全性
-
白身に熱が入るのでサルモネラ対策に◎(殻ごとは70℃1分以上が前提)。
- ビオチン対策
-
卵白のアビジンが加熱で失活→吸収阻害をほぼ回避。
- 吸収率
-
加熱でたんぱく質の利用効率↑(目安約90%前後)。
- 栄養の保全
-
黄身は半熟を保ちやすく、熱に弱いビタミンのロスを抑えやすい。
- 食べやすさ
-
におい・舌触りが良くトッピングで絡みやすい。
ヨーグルトメーカーで作る手順
結論から言うと、67℃ × 10分 → 氷水で急冷。
※水は卵がしっかり浸かる量を入れてね(少ないと失敗しやすい)。
用意するもの
- うずらの卵(ヒビ無し・新鮮)
- 鍋・温度計・氷水
- ヨーグルトメーカー(67℃設定ができる機種:例 ヨーグルティアS)
67℃の温度固定ができる機種。温泉卵づくりに向いてます。
温泉卵は±1℃で仕上がりが変わるので、初回は温度計の併用がおすすめ。
手順

鍋で水を67℃まで温める(卵が完全に沈む量)。
ヨーグルトメーカーを67℃/10分にセットし、温度を保つ。

うずらの卵をそっと入れる(割れ防止。常温に5分置くと温度差ショックが減る)。

ランプ終了後すぐ取り出し、氷水で急冷して余熱を止める。

半分に割って黄身をほぐし、当日中にトッピング(冷蔵でも1日以内)。
温泉卵は±1℃で仕上がりが変わるので、初回は温度計の併用がおすすめ。
コツ / 失敗しやすい点
- 水量不足
-
中心まで熱が入らず“生”残りに。卵が完全に浸かる量に。
- 機種の温度ズレ
-
固すぎ:-1~2分/柔らかすぎ:+1~2分で微調整。
- 殻ごと与える場合
-
この工程後、70℃以上1分以上を満たしていればOK。細かく粉砕して混ぜてね。
衛生メモ
- 生卵や殻に触れたら手洗い/器具は洗剤で洗浄。
- 子犬/シニア/免疫が弱い子は生は避けて加熱常用。
リアン迷ったら…白身がほんのり固まって黄身が半熟なら成功。次回は好みに合わせて±1分調整するんだって!
殻ごとはOK?安全ルールと加熱方法
- 結論:殻ごともOK。ただし加熱+微粉砕が前提。
- 理由:殻表面のサルモネラ、尖り片、消化性リスク。目安は70℃以上×1分(または67℃×10分の同工程)。
- やること:殻の加熱方法 → 粉砂糖粒度まで砕く。初回は耳かき1〜2杯から。保存は当日中。
NG:生の殻をそのまま混ぜる/粗い破片が残る/長時間の常温放置。

結論から言うと、殻ごともOK。ただし必ず加熱+細かく粉砕が前提です。
メリット
- カルシウム補給(殻=炭酸カルシウム)
- ゴミが出にくく、手作り派とも相性◎
注意点
- 表面リスク(サルモネラ)
-
加熱必須
- 消化性
-
小型犬や胃腸弱めの子は少量から
- 尖り
-
粉砕不十分はNG
クイックルール
- 殻は70℃以上で1分以上加熱 → 細かく砕いて混ぜる
- 最初は耳かき1~2杯程度からスタート、便と体調で調整
- 子犬/シニア/消化器トラブル歴は少量で慎重に
けい(親びん)このあと、具体的なやり方をくわしく解説します!
殻の加熱手順(70℃1分/67℃10分でも可)
結論から言うと、殻の表面リスク対策は加熱必須。
目安は 70℃以上×1分以上(または 67℃×10分=温泉卵工程で同時処理OK)。
手順
流水で殻表面の汚れを落とす(ヒビ卵は使わない)。
氷水で急冷→水気を拭いてしっかり乾燥。
細かく砕く/ミル・すり鉢でパウダー化。
粒度の目安:塩~粉砂糖くらい(尖り片は残さない)。
与え方のコツ
- 最初は耳かき1~2杯から。便・体調を見て微調整。
- 子犬/シニア/胃腸弱めの子は少量・低頻度で様子見。
NG
- 生の殻をそのまま混ぜる。
- 粉砕が粗い(尖りが残る)/長時間の常温放置。
温泉卵は±1℃で仕上がりが変わるので、初回は温度計の併用がおすすめ。
まとめて作るなら【15cm標準】すり鉢+すりこぎ(細目・滑り止め)
保存の目安(当日中/冷蔵24h)
結論から言うと、加熱卵は日持ちしない。当日中が原則、冷蔵でも24時間以内に使い切ろう。
理由(かんたん)
- 生卵の抗菌酵素リゾチームは加熱で働きが弱まる→雑菌が増えやすい。
安全な流れ
氷水で急冷 → 余熱停止
水気を拭く → 清潔な容器へ
冷蔵(10℃以下) → 早めに与える
保存の目安
- 温泉卵:当日中(最長でも冷蔵24h以内)
- 殻むき後/刻んだ後:当日中に必ず
- 常温放置NG(とくに夏場)
与える前チェック
- におい・ぬめり・変色が少しでもあれば廃棄。
殻パウダーの扱い
- 小量ずつ作る。
- よく乾燥させて密閉、湿ったら廃棄(数日で使い切り目安)。
NG
- 作り置きの2日以上保存
- 再冷凍
- 室温置きっぱなし
けい(親びん)体調不良・子犬・シニア・免疫が弱い子は特に当日中でね。
業務・公的基準では、液卵・卵黄は時温条件でのパスツールが推奨(例:卵黄 61.1℃×3.5分)。家庭では中心まで十分に加熱し、生や半生は避けましょう。保存はゆで卵で冷蔵1週間が目安。[出典:CFIA/FoodSafety.gov]
[参考]まとめ|小型犬に“うずらの卵”を安全に与えるコツ
- 結論:目安は体重2kgあたり1個。初回は1/2個から、便・皮膚・食欲で調整(早見表)。
- 調理:毎日なら温泉卵(67℃×10分)が基本/生は嗜好レベル(理由と作り方)。
- 安全:殻は70℃1分+微粉砕、保存は当日中(殻の加熱/保存の注意)。
👉 まずは温泉卵1/2個で試す → 反応OKなら週2〜3回→毎日へ(よくある質問)。
けい(親びん)子犬/シニア/胃腸が弱い子は低頻度×少量で慎重に。持病や食事制限がある場合は専門家に相談してね。
くわしい比較は 👉 鶏卵とウズラの徹底比較
東洋医学の視点は 👉 卵の効能をやさしく解説
この記事で使った道具(再掲)
67℃の温度固定ができる機種。温泉卵づくりに向いてます。
温泉卵は±1℃で仕上がりが変わるので、初回は温度計の併用がおすすめ。
よくある質問(FAQ)
参考文献
生 vs 加熱と吸収率
- Bateman WG. The digestibility and utilization of egg proteins. Proc Soc Exp Biol Med. 1916. DOI / PDF
要点:未加熱卵白は消化率が低く、加熱で大幅に改善。歴史的根拠(犬含む動物データあり)。 - Morgan AF, Hunt CN, Arnrich L, Lewis E. Evaluation of five partially purified proteins by nitrogen balance in mature dogs, including a study of the antitryptic activity of egg white. J Nutr. 1951;43(1):63–75. doi:10.1093/jn/43.1.63 PubMed / DOI
要点:成犬2頭で、卵白アルブミンの真の消化率はおよそ54%(40%配合時)。 - Evenepoel P, et al. Digestibility of cooked and raw egg protein in humans as assessed by stable isotope techniques. J Nutr. 1998. PubMed
要点(ヒト・種差注意):加熱卵たんぱくの回腸真の消化率 ~90.9%、生 ~51.3%。加熱で吸収性が大幅改善。 - Algya KM, et al. Apparent total-tract macronutrient digestibility and metabolizable energy in adult dogs fed extruded, mildly cooked, and raw diets. Transl Anim Sci. 2018. PMCID
要点(犬):生・軽加熱・加熱押出いずれも総じて高消化性。卵単独ではないが、加熱処理が実務上の消化性を損ねにくい示唆。 - Armstrong PJ. Care of dogs with protein-losing enteropathy (Proceedings). dvm360. 2015. Link
要点(臨床実務):高消化性タンパクとして「加熱卵白」の補助利用に言及(目安量の紹介あり)。査読論文ではない点に留意。
注記:ヒト・他動物の研究は示唆として引用し、犬の一次データを優先。数値は研究条件・個体差で変動します。 個々のわんこの健康状態(膵炎・腎疾患・アレルギー歴など)は獣医師へご相談ください。↩︎ ビオチン節に戻る
ビオチン × アビジン(生卵白の注意と加熱の効果)
- Durance TD; Wong NS. Kinetics of thermal inactivation of avidin. Food Research International. 1992;25(2):89–92. doi:10.1016/0963-9969(92)90148-X. DOI(Publisher) / Article page
要点:卵白アビジンのビオチン結合活性は加熱で低下。73.3–125.6 °CでTDT(熱致死時間)実験を実施。 - Singh A, Ramaswamy HS. Thermal & High-Pressure Inactivation Kinetics of Avidin. J Food Process Preserv. 2014;38(4):1830–1839. doi:10.1111/jfpp.12154 DOI(Publisher) / Wiley page
要点:アビジンは加熱で失活。卵中アビジンの熱抵抗はD100 °C ≈ 10.0–10.9分(活性1/10)。温度×時間の実用目安。 - Dhakal S, Shafaat H, Balasubramaniam VM. Thermal and high-pressure treatment stability of egg-white avidin in aqueous solution. J Food Process Eng. 2020;43(9):e13481. doi:10.1111/jfpe.13481 DOI(Publisher) / Wiley page / AGRIS record
要点:アビジン失活の活性化エネルギーは120 ± 10 kJ/mol(熱)、 149 ± 8 kJ/mol(600 MPa+熱)。65–105℃では失活速度 k が 0.009–0.793 /min(熱) → 0.001–0.422 /min(圧力併用) に低下= 処理条件に敏感で、加熱(圧力併用)で結合活性が桁落ち。 - Zempleni J. Biotin and biotinidase deficiency. 2008 (Review). PMC
要点:アビジンはビオチンと強固に結合し吸収を阻害。加熱で失活する一般機序の整理に最適。 - Beynen AC. Biotin for dogs*. Bonny Canteen. 2023;4:106–118. PDF(author upload) / Record page
要点:犬で未調理卵白の長期摂取がビオチン欠乏を招き得る可能性をレビュー。犬領域での実務的注意喚起。
注記:数値は試験条件で変動します。犬への適用は犬データを優先し、体調・基礎疾患(膵炎/腎疾患/アレルギー等)がある場合は獣医師と相談を。↩︎ ビオチン節へ戻る
殻付き卵のパスツール(5-log 減少)
- 規制 FDA. Small Entity Compliance Guide: Prevention of Salmonella Enteritidis in Shell Eggs During Production(21 CFR Part 118).
殻付き卵は必要に応じて「5-log 減少」相当の処理(treatment)へ迂回・管理。
ガイダンス(FDA) / 21 CFR 118.6(ECFR)
要点:米国規制としてSE陽性時の管理・検査・treatment(=5-log 減少要件に紐づく)を明文化。 - 審査 Health Canada. Decision document – in-shell pasteurized eggs(Novel Food).
熱処理(コンピュータ制御)によりSalmonella spp.を5-log 減少する殻付き卵に「異議なし」。
決定文書(Health Canada)
要点:カナダ当局も殻付き卵の5-log パスツールを承認 → 国際的な基準感に合致。 - 実務 USDA AMS. Export Requirements for Mexico – In-Shell Pasteurized Eggs.
SE陽性群由来や卵で陽性でも、5-log 減少処理を達成すれば輸出適格と明記。
要件ページ(AMS) / 国別ページ(補助)
要点:対メキシコ輸出の実務要件として「5-log 減少」の達成を明示(FDAの卵規則準拠)。
注記:数値は試験条件で変動します。犬への適用は犬データを優先し、体調・基礎疾患(膵炎/腎疾患/アレルギー等)がある場合は獣医師と相談を。↩︎ 殻の加熱手順へ戻る
うずらの卵 vs 鶏卵 栄養素
| 項目 | うずら卵(全卵・生) | 鶏卵(全卵・生) |
|---|---|---|
| エネルギー | 157 kcal | 142 kcal |
| たんぱく質 | 12.6 g | 12.2 g |
| 脂質 | 13.1 g | 10.2 g |
| コレステロール | 470 mg | 370 mg |
出典:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」各品目(うずら卵・全卵・生/鶏卵・全卵・生)。 ※100g基準。個体差・産地差あり。| USDA FoodData Central
うずらは100g換算だと脂質・コレステロールがやや高め。ただし1個が小さいので、実際の摂取量は体重別の目安で調整を。↩︎ 犬の体重別・うずらの卵の適量(1日)
サルモネラ × 加熱条件(公的ガイド+研究)
- 公的基準(外食・小売)
FDA. Food Code 2022(モデル基準).
生卵(直ちに提供)63℃ 15秒/プール卵等68℃ 17秒/電子レンジ74℃+静置。
PDF(Food Code 2022) / Key Temperatures 概説
要点:米国の飲食・小売向け基準で、卵提供方法別に温度基準を明記してる。 - 補強研究(マトリクス差)Kang I-B, Kim D-H, Jeong D, Park J-H, et al. Heat resistance of Salmonella Enteritidis in four different liquid egg products and the performance and equivalent conditions of MFDS and USDA protocols. Food Control. 2018;94. https://doi.org/10.1016/j.foodcont.2018.06.024
要点:液卵の種類(卵白・全卵・卵黄・卵黄+食塩)でD値が変動。卵白で失活しやすく、卵黄+塩分で耐熱↑。 - 補強研究(全卵系)
Gurtler et al., 2019. Thermal Inactivation Kinetics of Three Heat-Resistant Salmonella Strains in Whole Liquid Egg.
PubMed 抄録 / DOI:10.4315/0362-028X.JFP-18-438
要点:全卵液中で56–64℃範囲での時間-温度条件で、4〜6 ログの菌数低減を可能とするデータ。 - 総説(殺菌手法) Bermudez-Aguirre D. A review on egg pasteurization and disinfection. Compr Rev Food Sci Food Saf. 2023;22(12):7258-7288. DOI / PDF
要点:殻付き卵/液卵の温浴・プレート式等の殺菌条件と実務上の到達温度・保持時間を体系的に整理。 - 補強研究(卵黄系) Palumbo MS, Beers SM, Bhaduri S, Palumbo SA. Thermal Resistance of Salmonella spp. and Listeria monocytogenes in Liquid Egg Yolk and Egg Yolk Products. J Food Prot. 1995;58(9):960-966. PubMed / DOI
要点:液状卵黄でのD値を提示。卵黄は卵白より耐熱寄りで、配合(塩/糖)で耐熱性が変動。
要点:業務は63℃15秒/68℃17秒(電子レンジは74℃+静置)、家庭は中心71℃が実務目安。日本は70℃到達を明示。研究的には卵黄がやや耐熱で、塩分で耐熱↑。↩︎ 殻の加熱手順へ戻る / ↩︎ 保存の注意へ戻る

ペット東洋医学の資格を各種取得し、ペットの「健康で長生き」のお手伝いをさせていただいている『ペット東洋医学スペシャリスト』の親びん。
現在はイベントなどでアドバイスをさせていただいておりますが、ご依頼があれば出張やZOOMでの対応も可能ですので、ご興味あれば以下のボタンからご連絡ください!
- アドバイスできる内容
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- 体調に合わせた「手作りごはん」のアドバイス
- 身体の不調を整える「経絡マッサージ」のデモンストレーション
- ツボを刺激する「温灸マッサージ」のデモンストレーション etc...
- アドバイス実績(直近5件)






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