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犬(わんこ)のやさしいお魚ごはん|塩なし麹で作るふっくら蒸し魚レシピ

カリカリだけのごはんだと、クリスマスや記念日がちょっとさみしい。
でも、市販のごちそう系フードは塩分や脂肪、添加物が気になる…。
そんな時に、家にあるお魚と野菜、塩を抜いた麹だけで作る「お腹にできるだけ負担をかけず、ふんわりごちそう気分を味わえるお魚ごはん」レシピをまとめました。
お腹が少し弱かったり、腎臓の数値がちょっと気になり始めた子にも、様子を見ながら取り入れやすいように分量の考え方や、頻度の目安、腎臓ケア目線・東洋医学目線のひとくちメモもいっしょに載せています。
けい(親びん)監修:調理師(食品衛生・温度管理)
本記事の衛生手順と保存方法を確認済み。与え方は“家庭のホームケア範囲”。不調・持病のある子は事前に獣医へ。
獣医療に関するご注意
本記事は飼い主さん向けの一般情報であり、診断・治療の代替ではありません。既往症(膵・肝・腎・胆/尿石症 など)や投薬中、食物アレルギーのある子は、与える前に主治医へご相談ください。
塩なし麹お魚ごはんってどんなレシピ?
お魚ごはんって、それだけでちょっと特別感がありますよね。
今回のレシピは「味をガッツリつけるための麹」ではなく、「わんこのお腹にできるだけ負担をかけず、ふんわり食べやすくするための麹」というスタンスで組んでいます。
このレシピのポイントは、ざっくり言うとこのあたりです。
- 麹で魚を漬けると、身がふっくらやわらかくなって消化しやすい状態に近づく
- 塩を抜いた麹を使うことで、「味つけ」ではなく香りと食感アップにだけ働いてもらう
- 蒸し調理+野菜スープと合わせて、「水分+うまみ」を一緒にとれるごはんになる
- お腹が少しデリケートな子や、腎臓の数値が気になり始めた子にも、量と頻度を調整しながら使いやすい
ここからは、麹で魚を漬ける意味と、わんこ用に「塩なし麹」にしている理由をもう少しだけ掘り下げていきますね。
塩なし麹ってなに?

我が家では塩を入れない麹だけを使って、テリリアン用のお魚をふっくらさせています。
「味つけ」として使うというよりは、香りとやわらかさをそっと底上げしてくれる“下ごしらえ係”というイメージです。
- 人間用の塩麹のように、しっかり塩味をつけたいわけではない
- 麹の酵素でふんわり感やうまみだけ少し借りたい
そんな理由から…
- 麹+水(またはぬるま湯)でふやかす
- わんこ用には、塩は足さない(あるいは少量)
というやり方で使っています。
お腹の弱い子や、腎臓ケア中の子にいきなりたっぷり使うのは、かえって負担になることもあります。
最初は…
- ごはん全体のごく一部にだけ麹お魚を混ぜてみる
- 少量からスタートして、うんちの状態や体調をよく観察する
このくらいの“お試しモード”から始めるのがおすすめです。
麹で魚を漬ける意味って?

「麹に漬けるとおいしくなる」は、人間用レシピでもよく聞くと思います。
ざっくりイメージとしては…
- たんぱく質やデンプンを分解する酵素が、身をやわらかくしてくれる
- うまみ成分が増えて、香りがふんわり立ちやすくなる
- 加熱してもパサつきにくく、しっとり仕上がりやすい
という“下ごしらえの力”を借りる感じです。
わんこ用のお魚ごはんでも、この「やわらかく・しっとり・香りよく」というポイントはかなり大事だなぁと感じています。
- しっかり噛むのが苦手な子
- シニアで飲み込み方が少しゆっくりになってきた子
- 緊張しやすくて、ごはんの途中で食べるペースが落ちてしまう子
こういった子たちにとって、「同じお魚でも、ふわっとくずれる」「お口の中でまとまりやすい」というのは、それだけで食べやすさに直結します。
もちろん、麹を使えば魔法のように消化が良くなる、腎臓病が治る…といったものではありません。
あくまで…
- よく火を通したお魚
- その子に合った量
- 全体のバランスを見たうえでの、ちょっとしたひと工夫
として、麹の力を少しだけ借りるイメージで取り入れてあげるのがおすすめです。
その子の体質に合っていそうだな、と感じたら、様子を見ながら少しずつレパートリーを増やしていってあげてくださいね。
犬に使いやすい魚と野菜の選び方
今回のレシピで使うのは、ざっくりこの3つです。
- 塩を入れていない「塩なし麹」
- わんこに使いやすい白身~赤身のお魚
- 季節の野菜と、スープ用のお水
ここからは「魚の選び方」と「野菜の選び方」に分けてまとめておきます。
麹漬けに向いているわんこOKのお魚(鮭・鱈)
麹でふっくらさせたいとき、まず選びやすいのがこの2種類。
🥇 鮭(秋鮭・銀鮭)

迷ったらまずここ。
- 旨味がしっかり出る
- 麹との相性がとても良い
- 身が崩れにくく、蒸すとふんわり
- ほどよく脂もあって、満足感が出やすい
テリリアンが「今日はごちそうだ~」って顔になる、フワフワ食感担当です。
🥇 鱈(たら)

鮭と並んで、麹漬けにぴったりな定番。
- 脂が少なめで消化しやすい
- クセが少なく、麹の香りが引き立つ
- 低脂肪なので、お腹がデリケートな子にも使いやすい
- 蒸しても身がホロっと崩れる程度で扱いやすい
「今日はさっぱり寄りにしたいな」という日に、鮭と使い分けるイメージです。
塩なし麹お魚ごはんに合わせやすい野菜

今回実際に使ったのは、こんな野菜たちです。
- 舞茸
- セロリ
- 小松菜
- かぶ
- にんじん
- かぼちゃ
- 大根
- れんこん
- なす
- ごぼう
全部書くとちょっと多いので、レシピとしては次のグループで考えると分かりやすいかなと思います。
ベースにしやすい野菜(まずここから)
鮭でも鱈でも合わせやすい“基本セット”です。
- かぶ or 大根
- にんじん or かぼちゃ
- キャベツ or 白菜
ざっくり役割としては…
- にんじん or かぼちゃ
-
甘みがあって食べやすく、エネルギー源にもなる野菜
- かぶ or 大根
-
消化を助けつつ、水分もいっしょにとれる野菜
- キャベツ or 白菜
-
繊維がやわらかく、お腹に比較的やさしい葉野菜
「迷ったらこの4種類の中から3つくらい選ぶ」で十分形になります。
プラスαで足したい野菜
余裕があれば、香りや食感のアクセントに少しだけ足すイメージで。
- 舞茸・ごぼう・れんこん
-
香りや食感のアクセント。少量でも満足感が出やすい野菜
- 小松菜
-
色味アップ要員。カルシウムなどのミネラルもとりやすい
- セロリ
-
香りが強いので、ほんの少しだけ。香りづけ感覚で
- なす
-
体を冷やしやすい面もあるので、季節と量を見ながら“ちょい足し”程度で
塩なし麹お魚ごはんの作り方
- 塩なし麹は「水戻ししてから」使う
- お魚は「その日に漬けて、その日に蒸す」が基本
- クッキングシートで包んで蒸すことで、ふっくら&うまみキープ
- 野菜は圧力鍋でスープごと使える形に
- 最後はフープロでなじませて小分け冷凍
- 麹を使った日は「お米(炭水化物)を少しだけ減らす」とバランス◎
作り方の流れはざっくりこんな感じです。
ここから、ひとつずつ詳しく書いていきますね。
STEP1 麹の水戻し

イメージとしては「ふやかしたパン粉」くらいのしっとり感。手で軽く握ると、ふんわりまとまるくらいが目安です。
1.冷凍麹を使う分だけ取り出す
- お魚の重さに対して、麹はだいたい2~3割くらい
- 残りは人間用のお鍋に回してもOK
2.バットに広げて水を回しかける
- ひたひたまでは入れず、「全体がしっとり濡れる」くらい
- 水をかけたら、表面をならしておく
3.室温か冷蔵で10~15分ほど置く
- 指でつまんでポロポロほぐれるくらいになったらOK
- まだカチカチなら、もう少し時間を置く
塩なし麹なら、この「水戻し麹」はわんこ用でも穏やかに使いやすいです。
STEP2 魚を麹でやさしく漬ける

1.お魚の下ごしらえ
- 小骨があれば、できるだけ抜いておく
- 血合いが気になるところはサッと洗って、キッチンペーパーで水気を拭く
2.バットに麹と魚をセット
- バットの底に、戻した麹をうすく広げる
- その上にお魚を一枚ずつ並べる
- 残りの麹を上からペタペタとのせて、全体を軽くおおう
3.ラップをして冷蔵庫へ
- わんこ用なので、漬け時間は短めで十分
- 目安は2~4時間くらい(朝仕込んで、夜に蒸すイメージ)
塩が入っていない分、長期漬け込みには向きません。
「その日に漬けて、その日に蒸す」くらいのテンポで使ってあげるのが安心です。
STEP3 クッキングシートで包んで蒸す

1.蒸し用の鍋を準備
- 鍋に1~2cmほど水を張る
- 市販の蒸し台があればそれを使用
- なければ、お皿を裏返して台にしてもOK
2.クッキングシートで包む
- シートの上に麹漬けしたお魚をのせる
- 麹がたっぷり付きすぎていたら、軽くぬぐって香り付け程度に
- ふんわり包んで、「ゆるい包み焼き」みたいな形にする
3.蒸す
- お湯が沸騰したら、中火~弱めの中火に
- 小さめポーションで5~8分くらいが目安
- 竹串や箸を刺してみて、透明な汁が出てくればOK
4.しっかり冷ます
- いったんバットにあけて、粗熱をとる
- いつも通り「保冷剤+バット」でしっかり冷ましてから、冷蔵 or 冷凍へ
STEP4 野菜は圧力鍋で“飲めるスープ”に

1.野菜をよく洗う
- 皮ごと使いたい根菜は、天然素材のたわしでしっかりこすり洗い
- 土や汚れが残らないようにだけ注意
2.大きめの一口大に切る
- あとでフードプロセッサーにかけるので、多少大きめでも大丈夫
3.圧力鍋に入れてスープ仕立てに
- 野菜と水(必要量)を入れる
- わんこ用の粉末だしを少量プラスして、香りとうまみを足す
- 加圧 → 自然冷却で、野菜がホロっと崩れるくらいまで火を通す
4.スープごと使う
- 具材もスープも、全部わんこごはんに使う前提で調理
STEP5 フープロでなじませて小分け冷凍

1.フードプロセッサーで全体をなじませる
- 麹蒸し魚と圧力鍋の野菜とスープを合わせて、軽くガッガッと回すイメージ
(ペースト一歩手前くらい。食感が少し残る程度でも◎)
2.いつもの容器に小分け
- テリリアン用のいつものサイズで、トレーや容器に分ける
- 粗熱が完全に取れていることを確認してから、冷凍へ
麹を使った日の“ごはん量”の考え方

麹ごとフープロにかけた日は、いつものお米量をすこーしだけ減らしてあげるのがおすすめです。
目安としては…
- いつものお米量の 8~9割くらい
- 1~2割ぶんを「麹の炭水化物」として置き換えるイメージ
理由は、麹がただの「粒」ではなくて
- デンプンを分解して甘みを出す酵素
- とろみを出す成分
- 水を含んでふっくらした“ボリューム”
この全部を持っているから。そのままの米量で作ると…
- 炭水化物量がちょっと多め
- とろみも加わって、全体的に“重たく”感じやすい
ので、麹を使った日は…
- お米
-
いつもの8~9割
- 麹
-
残りの1~2割ぶんの炭水化物
くらいに考えてあげると、身体にもお腹にもやさしいバランスになりますよ!
テリリアンの実食レポと人用アレンジ
- テリリアンの食いつき・食べる様子
- 飼い主用のアレンジ(麹の再利用:豆乳鍋など)
- 麹再利用時の注意点(必ず加熱・当日~翌日まで)
テリリアンの感想(食いつきレポ)
テリーくんとリアンくんは、仕込みの段階からキッチンのそばをウロチョロ。
麹とお魚の甘い匂いがしたのか、ずっと「まだ?まだ?」と見つめてきていました。
完成した麹蒸し鮭ごはんは…


ふたりとも、あっという間に完食。
いつものごはんより甘みが立つからか、スプーンを追いかけるスピードもいつもよりちょっと早めでした🤭
人間は豆乳鍋にトッピング
テリリアンに使った「塩なし麹」は、そのまま捨てずに人間ごはんへ再利用できます。
麹を再利用できる理由
- 生魚の旨味とだし成分が移っている
- 麹の酵素もまだ残っていて、まろやかさアップにひと役
- 塩を入れていないので、味付けの自由度が高い
おすすめの使い方
- 豆乳鍋や味噌汁、お味噌の下味に少量プラス
→コクと甘みがふわっと出て、やさしい味に - 鶏むね肉や豚肉をもう一度この麹で軽く漬けてから調理
→ しっとりやわらかいおかずに
再利用する麹は「人間用」に回して、わんこには新しく仕込んだ麹を使う運用にしておくと安心です。
再利用するときの注意
- 生魚に触れた麹なので、そのまま生では食べない
- 必ず加熱してから食べる(鍋・スープ・炒め物など)
- 当日~翌日中に使い切る
- 冷蔵保存で、常温放置はしない

今回は、豆乳鍋にトッピングしてみました。
豆乳のまろやかさに、麹のやさしい甘みがふわっと足されて、ほっとするお鍋になりました💞
腎臓ケア中の犬にあげるときのポイント
- 塩分カットのため「塩なし麹」でうま味と香りだけを借りる
- 野菜は圧力鍋スープにして「水分+栄養」を一緒にとるスタイル
- 魚3:野菜4:炭水化物3くらいの野菜多めバランスを意識
- 頻度はイベント用の“ご褒美メニュー”が基本で、日常使いしたい時は要相談
ここからは、実際にテリリアンと向き合う中でわたしが気をつけているポイントを、もう少しだけ詳しく書いておきます。
塩なし麹と野菜スープの工夫
塩なし麹にしている理由は、とてもシンプルです。
- 塩分は腎臓だけでなく、心臓にも負担になりやすい
- 「味つけ」は人間側で調整して、わんこ用にうま味と香りだけをそっと借りる
こんな考え方で使っています。
野菜を圧力鍋でスープ仕立てにするのは…
- 野菜の栄養をスープごととりやすくする
- 同時に「水分摂取のサポート」にもなる
という二つの目的があって、特に冬場の「お水をあまり飲まない子」には相性がいいなぁ、と感じています。
量・バランス・頻度の目安
ざっくりした目安ですが、このレシピでは…
- 魚や肉
-
3割
- 野菜
-
4割
- ごはんなどの炭水化物
-
3割
くらいの“野菜多め”バランスをイメージしています。
腎ケア中の子ほど、お肉やお魚だけドーンと多くなりすぎないように注意してあげたいところです。
頻度としては…
- 腎臓の状態が安定している子
→クリスマスや記念日など、イベント時や月に数回の“特別メニュー”として - 「もう少し頻度を上げて日常使いしたいな」という場合
→ かならず主治医の先生に相談してから
をひとつの目安にしておくと安心かなと思います。
腎臓ケアごはんとの付き合い方
普段のテリリアンごはんは、腎臓のことを考えて…
- 野菜を茹でこぼしたり
- リンやカリウムを意識した「すっきりめメニュー」
が多めです。
ただ、それだけだと落ちてしまう栄養やうまみもあるので、時々は今回のように「煮汁も一緒に使って、栄養ごと丸ごと味わうお魚ごはん」をプレゼントする日も作っています。
クリスマスみたいな特別な日は、まさにそのタイミングですね。
もちろん…
- 腎臓のステージが進んでいる子
- 主治医の先生から「リンやカリウムをしっかり制限してね」と言われている子
には、こういった“ご褒美メニュー”が合わない場合もあります。
その子の腎臓の状態と、先生の方針をいちばん大事にしてあげてください。
よりしっかり「おやつやタンパク質とリンの話」を知りたい方は、こちらの記事でも詳しくまとめています。

獣医療に関するご注意
本記事は飼い主さん向けの一般情報であり、診断・治療の代替ではありません。既往症(膵・肝・腎・胆/尿石症 など)や投薬中、食物アレルギーのある子は、与える前に主治医へご相談ください。
東洋医学の視点から見た塩なし麹お魚ごはん
冬は「腎」をいたわる季節だと言われます。
でも、腎だけをピンポイントで攻めるというよりは…
- まずは脾胃(お腹)を整える
- 食べたものをしっかり消化吸収できる身体にする
- そのうえで腎をそっと支えてあげる
という順番の方が、やさしいケアになります。
今回のレシピに登場する食材を、東洋医学の視点でざっくり見るとこんなイメージです。
魚の役割
- 鮭
-
- 体をあたためながら気血を補う食材。
- 冬の冷えや、ちょっと元気が落ちている時のサポート役。
- 鱈
-
- 味わいは淡くて軽め。胃腸の負担になりにくく、
- 「消化しやすいタンパク源」として助けてくれます。
野菜たちの役割
食材 東洋医学的な働きのイメージ
- かぼちゃ・にんじん
-
甘味で脾胃を補い、気をチャージする「元気だし要員」
- 大根・かぶ
-
消化を助けて、余分なものをさばく(理気・化痰)担当
- キャベツ・白菜
-
やさしく内側をうるおしつつ、お腹を整える
- 舞茸・れんこん・ごぼう(少量)
-
巡りのアクセント。気の停滞をほどいてスムーズに
全部を一度に揃えなくても、「甘味で脾胃を養う野菜」と「消化を助ける野菜」が一皿の中にちょこっと入っていると、東洋医学的にもバランスがとりやすくなります。
麹と蒸し調理の意味
- 麹
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消化を助けてくれる酵素の働きでお魚や野菜の気(エネルギー)を引き出しつつ、負担を少し軽くしてくれます。
- 蒸す調理法
-
水分を残しながら、内側からふんわり温める方法。冬の「冷え」「乾燥」が気になる時期には相性のいい火の入れ方です。
このごはんが目指していること
“腎だけを狙うごはん”というよりは…
- まずは脾胃(お腹)を整える
- 食べたものをしっかり消化吸収できる身体にする
- そのうえで腎をそっと支えてあげる
そんな「全体ケアごはん」をイメージしています。
冬にありがちな…
- なんとなく元気が出ない
- お腹が冷えやすい
- 空気の乾燥で体調を崩しやすい
といったサインにも、そっと寄り添える一皿になってくれたらうれしいな、という位置付けです。
まとめ|塩なし麹お魚ごはんで「ちょっと特別な日」を
おうちにあるお魚と野菜、そして塩を抜いた麹だけでも、カリカリとはちょっと違う「ふんわりごちそうごはん」は作れます。
テリリアンも普段は茹でこぼししたりして、ちょっとサッパリ系のごはんが多いので…こうやって特別な日のレシピがあると、テリリアンも大喜び間違いなしですな!
リアンこれが通常メニューでもよろしくてよ!
このレシピで覚えておきたいポイントは、ざっくりこの3つです。
- 塩なし麹×蒸し調理で、身をふっくらやわらかく。
→「味つけ」ではなく、香りと食感アップのために麹の力を少しだけ借りる。 - 野菜はスープごと使って、「水分+栄養」を一緒にとれるごはんに。
→冬の乾燥や、お水をあまり飲まない子のサポートにも向きやすい。 - デリケートな子ほど「魚三:野菜四:炭水化物三」の野菜多めバランスと、
→量・頻度・その子の腎臓の状態を見ながら。迷ったら主治医と相談を。
クリスマスや誕生日、がんばった日のごほうびに。
わんこも人も同じ麹お魚からそれぞれの一皿を作って、「今日は一緒にちょっと特別だね」と食卓を囲めたらうれしいな、と思っています。
よくある質問(FAQ)

ペット東洋医学の資格を各種取得し、ペットの「健康で長生き」のお手伝いをさせていただいている『ペット東洋医学スペシャリスト』の親びん。
現在はイベントなどでアドバイスをさせていただいておりますが、ご依頼があれば出張やZOOMでの対応も可能ですので、ご興味あれば以下のボタンからご連絡ください!
- アドバイスできる内容
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