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犬向け|東洋医学でみる卵(鶏卵・うずら)のはたらき——五性・五味・帰経と体質別の使い方

- うずら=「補って育む」のオールラウンダー寄り。
- 鶏卵=「潤して落ち着ける」に強み。
- 体質(気虚・陰虚など)×季節×調理で、同じ“卵”でも働き方が変わります。

うずらもニワトリも…卵は卵で一緒でしょ?
そうでもないのよ!ニワトリとうずらでは東洋医学だと得意分野が違うの。これが薬膳の面白いところであり、奥が深いところ💦
調理師&ペット東洋医学スペシャリストとして、しっかり解説していきます!
くわしい作り方は 👉 ウズラの温泉卵の作り方
くわしい比較は 👉 鶏卵とウズラの徹底比較

執筆・監修: けい(親びん)
調理師・ペット東洋医学スペシャリスト(PYIAペット薬膳管理士/JPMAペットマッサージ・セラピスト)
注意:本記事は飼い主さん向けの一般情報です。診断・治療の代替ではありません。
既往症(膵炎・腎/胆・尿石症等)や投薬中、食物アレルギーの既往がある子は、与える前に主治医へご相談ください。
イントロダクション
- 同じ卵でも“得意分野”が違う。
- うずら:気・血・脾胃の底上げ=日常の“育む系”。
- 鶏卵:陰(潤い)と血を養い、心を落ち着ける=“しっとり安神系”。
- 使い分けは 体質×季節×調理(温める/しっとり保つ)。
まずは超入門:五性・五味・帰経とは?
五性(温め力)
- 🔥 熱
-
強く温める
- ♨️ 温
-
少し温める
- ⚖️ 平
-
中立(上げも下げもしない)
- 🍃 涼
-
少し冷ます
- ❄️ 寒
-
強く冷ます
五味(味のはたらき)
- 🍋 酸
-
引きしめ・収れん
- 🍫 苦
-
余分な熱・湿をさげる
- 🍠 甘
-
補って整える・ゆるめる(補益・緩急)
- 🌶 辛
-
めぐらせる・発散
- 🧂 鹹
-
やわらげる・下げる(軟堅・下行)
帰経(届きやすい臓)
- 🍚 脾
-
消化の土台
- 🥣 胃
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受け入れ・消化
- 🌀 肝
-
めぐり
- ❤️ 心
-
こころ・血
- 💨 肺
-
呼吸・潤い
- 💧 腎
-
成長・水バランス
🥚卵=「平×甘」→“補って整える”系。
うずらは脾胃・肝腎寄り、鶏卵は心・肺(+腎)寄りが得意と言えるでしょう。
うずらの卵のはたらき(東洋医学)
- 平×甘/帰経:脾・胃・肝・腎・肺
- 得意技:気血と「中(脾胃)」を補い、からだ作り・集中の土台を支える。
- 向くサイン:食が細い/疲れやすい/学習や筋骨づくり期
五性/五味/帰経
- 五性(食材によって体温を左右する作用のこと)
-
- 平性
-
身体の熱を上げも下げもしない。
- 五味(酸・苦・甘・辛・鹹の5つ。臓に作用する)
-
- 甘味
-
気や血を補い脾胃を整え、こわばりをゆるめる方向。
補益・和中・緩急の作用。
- 帰経(どの臓器に作用するかを示したもの)
-
脾・胃・肝・腎・肺
献立づくりの目安(東洋医学の一般論)
- 補五臓
-
からだ全体のバランスを底上げするイメージで使う。
- 補中
-
脾胃(消化まわり)をいたわる方向で、温かい/やさしい調理に寄せる。
- 益気
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日々の元気のベースを下支え。少量を継続がコツ。
- 健脳
-
学習や集中の土台づくりを意識(無理なく・少量で)。
- 強筋骨
-
成長期や運動期のからだづくりを意識して、総量バランスを整える。
上記は伝統理論の用語解説です。特定の効果・改善を保証するものではありません。体調や既往がある場合は獣医師へ相談の上、少量から。
まとめ
こまめに少量を継続すると効きやすい。“脾胃にやさしい補い”が得意なのがうずらの卵の特徴です。
調理は温泉卵~半熟で香りを立たせ、消化負担を下げるとベター!
- 日常の底上げトッピングに最適。
- 例:雑炊やおじや+うずら温泉卵(脾胃の負担をかけずに補える)。
うずらを“何で・いつ・どう調理”で効かせる? が30秒でわかる一冊

※人向けの薬膳書です。犬に使う場合は少量から。既往症・アレルギーは獣医さんの指示を優先。
鶏卵のはたらき(東洋医学)
- 平×甘/帰経:肺・脾・胃・心・腎
- 得意技:滋陰・養血・養心・安神(乾き・ほてり・ソワソワを落ち着ける)
- 向くサイン:乾きやすい/ほてり/眠りが浅い・緊張しやすい
五性/五味/帰経
- 五性(食材によって体温を左右する作用のこと)
-
- 平性
-
身体の熱を上げも下げもしない。
- 五味(酸・苦・甘・辛・鹹の5つ。臓に作用する)
-
- 甘味
-
気や血を補い脾胃を整え、こわばりをゆるめる方向。
補益・和中・緩急の作用。
- 帰経(どの臓器に作用するかを示したもの)
-
肺・脾・胃・心・腎
献立づくりの目安(東洋医学の一般論)
- 滋陰
-
乾きやほてりが気になる時に、しっとり感(潤い)を意識した献立へ。
- 養血
-
日々の“血のめぐりの土台づくり”として、少量を継続。
- 養心
-
気持ちを落ち着き方向に寄せたいとき。香り控えめ&やさしい火入れで。
- 安神
-
「養心」とほぼ同義。
上記は伝統理論の用語解説です。特定の効果・改善を保証するものではありません。体調や既往がある場合は獣医師へ相談の上、少量から。
まとめ
蒸す・煮るなど“しっとり”調理で潤いと安神を活かすことができる鶏卵。夕方~夜に少量が合いやすい子も。
- 秋冬・乾燥期/興奮ぎみの子に相性◎。
- 例:茶碗蒸し風・スープ仕立てでやさしく落ち着ける。
“潤す・落ち着ける”鶏卵の使いどころを、性味からさっと確認

※人向けの薬膳書です。犬に使う場合は少量から。既往症・アレルギーは獣医さんの指示を優先。
まとめ|東洋医学の視点で“こういう時にトッピング”
- うずら=「育む・底上げ」:脾胃が弱い/元気を足したい
- 鶏卵=「潤す・落ち着ける」:乾き・ほてり・興奮ぎみ
- 調理は加熱が基本。体質と季節で温度感(温/常)を調整
- 同じ“卵”でも、体質と季節で役割は変わります。
迷ったら「うずらで底上げ/鶏卵で潤い」の使い分けが基本。
体質×季節の使い分けミニガイド
体質
- 気虚(疲れやすい・声小さい・軟便気味)
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うずら を温かい雑炊に(秋冬◎)
- 陰虚(乾き・ほてり・ハァハァ)
-
鶏卵 を蒸し卵/スープで
- 血虚(毛艶↓・爪弱め)
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鶏卵 +黒ごまを少量で継続
- 痰湿(ぽちゃ・重だる・ベタよだれ)
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卵は少量&頻度控えめ、野菜多め
季節
- 長夏~梅雨
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うずら少量を温かい汁物
- 秋冬
-
鶏卵しっとり調理
目安量(一般論、小型犬)
- うずら
-
1個/回
- 鶏卵
-
1/4~1/2個/回 を週2–3回から。
体格・年齢・活動量・既往で調整(詳量は「うずら何個まで?」で)。
組み合わせのヒント(薬膳ミニレシピ)
🥣 うずら+雑炊(かぼちゃ・小松菜)
- ねらい
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脾胃を補って気血の土台づくり
- 材料
-
- うずら温泉卵1個
- かぼちゃ少量
- 小松菜少量
- おじやベース
- 作り方
-
温かい雑炊に最後にうずらを落とし、黄身を軽く崩す
- とくにオススメ 💖
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食が細い・疲れやすい日に
🍳 鶏卵+白きくらげスープ
- ねらい
-
滋陰・養血・安神で“潤い”補給
- 材料
-
- 鶏卵1/4〜1/2個
- 戻した白きくらげ
- だし少量
- 作り方
-
器に具を入れて蒸しスープに(半熟〜固めは体調で調整)
- とくにオススメ 💖
-
秋冬・乾燥、ソワソワしやすい時
🍠 うずら+黒ごま+さつまいも
- ねらい
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健脳・強筋骨の“じわっと”ケア
- 材料
-
- うずら1/2〜1個
- すり黒ごま少々
- さつまいも適量
- 作り方
-
さつまいもをつぶし、黒ごま+うずらを和える(脂質に配慮して少量)
- とくにオススメ 💖
-
トレーニング期・成長期の“追い足し”
共通メモ:量は主食バランス内。小型犬は うずら0.5〜1個/鶏卵1/4〜1/2個 を週2–3回から。既往症・投薬中は主治医に相談。
注意と免責
- 生卵は非推奨(衛生・消化面)/半熟以上を推奨。
- 脂質に敏感な子(膵炎既往など)は黄身量と頻度を控えめに。
- 尿石症や腎・肝・胆の既往がある場合は主治医に相談のうえ、最小量から試す。
- アレルギー歴がある場合はごく少量で単独食材テスト→48時間観察。
FAQ
参考文献
四気・五味・帰経の基礎(中医栄養の総説)
中医栄養(概説) Boudreaux M. Traditional Chinese Medical Food Therapy and Common Applications in Daily Practice. CABI Digital Library; 2011. PDF(CABI)
要点:四気(温・熱・涼・寒)/五味と「帰経」の枠組みを臨床応用と共に概説。食材ごとに性味・用い方を整理。
鶏卵(鶏蛋)の性味・帰経[甘・平/肺・心・脾・肝・腎]
鶏卵の性味・帰経 本草薬膳学院. たまご(鶏蛋) — 四気五味と帰経. 解説ページ
要点:鶏蛋は甘・平、帰経は肺/心/脾/肝/腎と説明(流派差あり)。効能・応用例も記載。
うずら卵(鹌鹑蛋)の性味・帰経[甘・平/脾・胃]
うずら卵(TCM) TCM Food Therapy. Quail’s Egg — Thermal Nature & Meridian. 英語解説
要点:うずら卵はNeutral(平)・甘、主要な帰経は脾・胃を中心として記載。
公的データ:うずら卵 vs 鶏卵の栄養比較(100g・日本食品標準成分表・八訂)
公的栄養データ 文部科学省. 日本食品標準成分表2020年版(八訂・増補) データベース(可食部100gあたり)。 成分表トップ
要点:同一基準(100g)で比較可能。記事内の栄養表・体重別目安の根拠として利用。
注:性味・帰経は典拠や流派により差が出る場合があります。本記事では上記典拠に依拠して記載しました。

ペット東洋医学の資格を各種取得し、ペットの「健康で長生き」のお手伝いをさせていただいている『ペット東洋医学スペシャリスト』の親びん。
現在はイベントなどでアドバイスをさせていただいておりますが、ご依頼があれば出張やZOOMでの対応も可能ですので、ご興味あれば以下のボタンからご連絡ください!
- アドバイスできる内容
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- 体調に合わせた「手作りごはん」のアドバイス
- 身体の不調を整える「経絡マッサージ」のデモンストレーション
- ツボを刺激する「温灸マッサージ」のデモンストレーション etc...
- アドバイス実績(直近5件)
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